スチューデントアパシーとは?

スチューデントアパシーとは?

スチューデントアパシーとは、学生がアパシーシンドロームに陥ってしまうことをいいます。

 

つまり、学業におけるストレスから回避するため、身体が無気力状態になったものの、その状態から抜け出せなくなってしまった学生の状況をいいます。

 

ではなぜ、スチューデントアパシーという言葉が生まれるほど、学生はアパシーシンドロームに陥りやすいのでしょうか。

 

まず、学生は比較的低年齢であるため、精神的に未熟であり、周囲の環境の影響を受けやすいということが挙げられます。

 

そのために、学生はストレスを受けやすいのです。集団生活を強いられる学校生活は、自分とは異なる価値観の人間との接触を強制されるものでもあり、そのことがときとして大きなストレスとなります。

 

また、受験戦争と呼ばれるほど過酷な受験勉強は、思うように勉強が進まなかったりするなど、何かとストレスを感じさせることが多いものです。

 

また、スチューデントアパシーというのは、主に大学生に多いとされています。これは、これまで受動的に学習を行うにすぎなかった高校生活までの学校生活から一転して、能動的に学習する形態の大学生活へ移行することが大きな要因となっているといわれています。つまり、大学進学へ伴う大きな環境の変化が、学生への大きなストレス原因となっているのです。

 

このような学業に関するストレスへの回避行動として、学生は学業について無気力となります。

 

一方、サークルやアルバイトなどの活動には精力的に取り組むことができます。そうすると、アパシーシンドロームという精神疾患についてあまり認知がなされていないこととも相まって、自分がアパシーシンドロームに陥っていることに気付かないことが多いのです。

 

アパシーシンドロームに陥り、学業について無気力となれば、学業成績は伸びず、当然留年となってしまいます。留年というような失敗経験が重なると、学業に対してさらに嫌悪感がつのり、より無気力状態が深まってしまうことになります。そうなれば、アパシーシンドロームから脱却することはさらに困難となってしまいます。

 

以上に見てきたところによると、学生生活、特に大学生活には、大きなストレスを感じやすく、またそのストレスから脱却し難くなる危険が多数存在していることになります。

 

したがって、学生がアパシーシンドロームに陥る危険性が高いといえるのです。このようなスチューデントアパシーに陥る学生が近年増加しており、社会問題にもなってきています。