ひきこもりと無気力

ひきこもりと無気力

最近、ひきこもりの数が想像以上に多いという報道がありました。また無気力な若者という表現は昔から使われます。

 

この裏にはアパシーシンドロームという症状が隠れている場合があります。アパシーとは無気力症候群のことで、これ自体は病気ではありませんが、入り口のようなものです。

 

また精神疾患などが背後にあり、その結果アパシーを引き起こしていることもありますし、その理由が成長環境であったりと、複雑なケースが多いのです。

 

アパシーになると、やる気が失せてしまうので、社会的な行動がだんだんと減ってきます。仕事のあと、他人と遊びに行くのが好きだったのに、行かなくなった場合、またそれが長期間続き、仕事にも行けなくなり、外出自体をしなくなり、という悪循環からひきこもりになるということがあります。

 

またアパシーは思春期に多く見られる症状、受験や就職に失敗したなどの挫折経験から外を拒絶するようになり、そのまま、ひきこもりになることもあります。

 

いずれの場合も、解決方法は本人にあったストレスの程度を感じる社会、達成感が持てる状況を作ることです。

 

ひきこもりは、ちょっとした失敗から同じことを繰り返すのが怖くなった、また外に対して完璧でなくてはいけないなどの思い込みが生じていることもしばしば、そしてその壁は周囲が思う以上に高く厄介です。

 

しかし、何か自分も役に立つ、つまり外に出ることに意義を見い出せれば、外出も無気力脱出も可能です。
⇒アパシーの症状