無気力症候群、アパシーとは?
私たちには、やるべきことはたくさんあるのに、どうもやる気が起きないことがあります。みなさんもこうした、やる気のでない症状は経験したことがあると思います。
また、私たちには、周りには興味深いものが数多く存在しているのに、何に対しても関心を持てなくなることがあります。
そんなとき、私たちは、5月病であるなどとして、それが深刻な問題とは取り扱いません。
しかし、もしかするとやる気の出ないその症状は、アパシーシンドローム(無気力症候群)と呼ばれる疾患なのかもしれません。では、アパシーシンドロームとは、どのような状態をいうのでしょうか。
人の生活環境は、しばしば大きく変わるものです。たとえば、これまでの受動的な学びの場であった小学校、中学校、高校から、能動的な学びの場である大学へ進学した場合や、
社会人として就職した場合などは、周りの環境が大きく変わるものでしょう。また、人生では、多くの困難な障害が立ちはだかるものです。
たとえば、受験や就職活動はもちろん、仕事上の目標など、なかなか簡単には成し遂げられないもので溢れています。これらの場合、私たちは少なからず精神的なストレスを感じています。
ストレスを感じると、私たちはストレスを回避するための行動に移ります。ストレスを発散する行動をとったり、ストレスの原因から逃げたりしようとするのです。
このストレス回避の手段の一つとして、無気力になることがあげられています。すなわち、私たちはとりあえずストレスの原因となっている事物から目をそらし、自分自身の精神を整えようとするのです。
この無気力になる期間が短期間であれば、それは正常な身体の反応ということができますが、長期間にわたって無気力となれば、日々の生活に支障が生じてきます。
ストレスがあまりに大きかったり、ストレスの原因があまりに長期間存在していたりすると、無気力である状態から抜け出せなくなってしまうのです。この状態を、アパシーシンドロームといいます。
このような経緯で学業や、仕事について無気力になってしまった人というのは、決して怠惰な人間というわけではないことは、上述した無気力の原因から明らかです。
人間の正常なストレス回避行動が継続して、抜け出せなくなっているに過ぎません。
ところが、ストレスの原因となっている事柄に関するもの意外については、意欲的に行動することができるため、その人がアパシーシンドロームであることに周りが気付いてあげられることは稀です。
そのためアパシーシンドロームを罹患した人は、周りからただ怠けた人間であると評価され、さらにストレスが生じアパシーシンドロームから脱することができなくなってしまうのです。
皆さんの周りに、無気力になっている人はいませんか。最近、何かとやる気が出ないということはありませんか。アパシーシンドロームは、私たちの身近に存在する精神疾患です。
アパシーかな?と思ったら無理せずに病院へいきましょう!専門の精神科医師によるカウンセリングを受けましょう。
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